さまざまなデザインのバッジ
バッジと一言で言ってもいろいろな種類があります。
日本語では「徽章・記章」(きしょう)と言います。
そもそもの使用目的は区別するためです。
所属や資格、階級などを一目でわかるように図式化し、襟や胸などにつけて相手に誇示します。
もっとも有名なのが弁護士のバッジじゃないでしょうか。
弁護士記章と呼ばれるもので、16枚の花びらで出来たひまわり草の真ん中に秤が一台あるデザインです。
あの記章を見れば誰でも士業の人だとわかります。
多くの人がその記章を得るために大変苦労をされるわけです。
よって、渡された時の喜びはひとしおだと思います。
このように相手に自分の身分などがわかるようにするために使われます。
資格を有さなくてもいいのが学年章や組章など年齢に応じてつけられるものです。
学校によっては学年ごとに色分けをしているところもあり、そのような場合は色つけに七宝焼の技術を使っています。
紺地に白の文字のデザインは離れたところいても明確に見分けることができます。
そのほかに学校の校章も特色を生かしたデザインで作られています。
いぶし仕上げと言う、少し金属をくすませる処理をすることで見た目の風合いを持たせることができます。
在学中はそれほど愛着は湧きませんが、卒業してから妙に手放せなくなるなんてこともあります。
会社に就職すると多くの人がもらえるのが社員章です。
あまり目立たずにつけることができるデザインが好まれます。
いぶし仕上げはもちろん、ダムシン仕上げという黒地に金の模様で社章を目立たせるものもあります。
より豪華に見せるために金一色の磨き上げたバッジもあります。
これらのバッジは表の同様、裏の取り付け方も様々です。
針を横に通すタイプのものや画鋲のように刺して先端を抑えるタイタックタイプ、ねじ止めのタイプがあります。
用途によって特色があり、スーツの襟につけるならねじ止めタイプが不容易に取れなくて安心です。
針を持つピンタイプは手軽さが利点で、付け替えが楽で取り忘れが減少傾向です。
今ではピンズと呼ばれて画鋲タイプのものが流行っています。
それぞれ特色あるデザインのものが流通されていて気軽に楽しまれています。
そのほか個人的な集まりのためにオリジナルデザインのバッジを作って関係者で楽しむ方々も増えています。
数少ないオリジナルのバッジを共有していることにより、連帯感を感じることができます。
結果として、より深い絆で結ばれることと思います。