バッジの制作はどのような工程でできている?

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バッジの制作はどのような工程でできている?



バッジの制作過程



さまざまなデザインや形が存在するバッジは、校章や社員章など、自分たちが所属する組織のことを証明するための手段として使われたり、記念品などのグッズとして使われたりと、幅広い目的で使われています。社員章や校章などを製作している専門業者では、さまざまなデザインに対応するために、多くの過程を踏んで製作を行っています。まず版下と呼ばれる原型を作成する際は、指定されたデザインをより正確な形で再現できるよう、実寸よりも大きなサイズで原版を作成し、掘り込みの深さや角度などを細かく調整していきます。原版が作成できたら、彫刻機で原型となる金属に彫刻を彫り込めば原型が完成します。

次に素材となる金属の焼き入れを行います。焼き入れを行うことで素材が固くなるので、多少手荒く扱っても壊れない丈夫な仕上がりになってくれます。

次に材料を加工しやすいサイズにカットして、プレス機で型打ちを段階的に行うことで、徐々に完成形に近づけていきます。プレスが完了したら、入らないふちの部分を取り除く型抜き作業を行います。型抜きの際は大まかな部分を専用の型抜き機で取り除きますが、細かい部分は手作業で微調整を行うことで、より完成度を高めることが出来ます。ここままでは、服などに取り付けることが出来ないので、裏面に針などのパーツをロウ付けして、ようやくバッジとして使える状態になります。このままの状態だと金属の地肌が剥き出しの状態で、これはこれで渋い仕上がりに見えますが、見た目が地味なのに加えて、錆などが出やすくなる可能性も出てくるので、指定された方法に合わせて表面を仕上げようやく完成です。ここまでくるのにさまざまな作業が必要となりますが、どれも完成度を高める上では絶対に欠かせない手順なので、いずれの加工も高いクオリティでこなせるよう、バッジの専門業者では技術の向上と発展に取り組んでいます。



バッジの仕上げ①金・銀仕上げ



金属の色は、そのままだとそれほど綺麗なものではありません。そのままのマットな仕上がりが好きという方もいますが、社員章などに使うことを考えると、やはり多少は見た目が華やかなもののほうが、見る人の印象が強くなるので、大抵の業者では仕上げの作業として表面加工を行っています。その方法にも色々な種類がありますが、一番メジャーな方法として採用されているのが、金仕上げや銀仕上げといった、表面を金色や銀色にする加工です。一番安い方法だと、金メッキなどのメッキ加工が定番ですが、きらきらした見た目のせいで、かえって安っぽく見えてしまうという意見も多いので、より本格的な、本物の金を貼る金仕上げも人気です。もちろん値段は高くなってしまうので、社員章に使われる際は、役員などの特別な役職に付く方のみが付けられる、特別な社員章用に行われることが多いようです。銀仕上げも良く使われる加工法の一つですが、銀色は他の色ともあわせやすいことから、七宝焼などのほかの加工と同時に行うなど、一種のベースカラーとして使用されることが多いです。

更にいぶし加工を行うことで、より落ち着いた質感のいぶし銀に仕上げることも出来たりと、同じ銀加工でもいろいろなバリエーションを選択することが出来るので、デザインやカラーリングの指定に合わせて、細かく仕上げ方法を指定することで、より完成度の高い仕上がりのバッジを作ることも出来ます。

他にもダムシン仕上げという加工方法もあり、金仕上げと銀仕上げの両方に使うことが出来るので、デザインは決まっていても、加工方法までは考えていない場合は、サンプルなどを参考に、一番強い印象を持たせることが出来そうな加工法が何か、一通り商品をチェックしてみてください。



バッジの仕上げ②七宝入り仕上げ



バッジ製作はさまざまな過程を踏んで行う必要がありますが、見た目の印象を大きく変える表面の仕上げ加工は特に気を使う場所といわれています。加工方法の仕方で、より華やかな仕上げにすることも出来れば、逆に落ち着いた仕上げに出来たりと、同じ形でも見る人にまったく違う印象を与えることが出来るので、デザインによりマッチした仕上げ法を探して、魅力的な仕上がりを目指しましょう。複雑なデザインが必要となるシンボルマークを使用している企業や学校では、よく七宝焼と呼ばれる仕上げ法を採用しています。

七宝焼とは、釉薬と呼ばれる鉱物などの微粒子を混ぜ込んだ特殊なペースト状の素材を使う加工法で、釉薬を高温で熱して焼成することによって、鉱物のカラーを出して、より色鮮やかな見た目にすることが出来ます。複数のカラーを使うシンボルマークを使う場合、淡色だと見た目が良く分からなくなることも多いので、七宝焼を利用することによって、遠めにもデザインの詳細を知ることが出来ます。使える色も非常に多いので、単色では再現するのが難しいデザインでも、簡単に魅力的なデザインに仕上げることが出来ます。社員章や校章は非常に小さく、少し遠くから見ようとしても、デザインの詳細が分からないことが多いので、目に入りやすい色を中心にカラーリングを考えることで、より目立ちやすい社員章などを製作することが出来ます。

更に七宝仕上げはさまざまなカラーを使える上、金仕上げや銀仕上げといった、複数の加工法と合わせて利用することができるので、複雑なデザインに加えて、下地の色をより派手なものにして、更に強い印象を持たせることが出来るなど、オリジナルでいろいろなデザインやカラーリングを指定することも可能です。

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