付け外しができるバッジとしての帽章の活用
ある団体に所属しているということを身につけているものによって示すというのはよく行われていることであり、その意味合いにもいくつかあります。一つにはその身につけている人に団体への所属意識を持たせるということであり、団体として持っている理念や目標を常に意識して行動してもらうための道具としての機能があります。別の観点として、周囲の人から見てその団体に属している人であるということを明らかにするという意味合いもあります。同じ団体に所属している人から見れば同じ考え方を持っている人であるということを理解することが可能であり、そうでない人にとってはその団体が持っている理念や目標にしたがって活動している人であるということを理解する助けとなります。身につけているものに団体への所属の意味合いを持たせることによってこういった多様な効果を発揮させることができることは留意しておくべきことでしょう。
団体への所属を明らかにするためによく用いられるのがシンボルマークの付いているアイテムを使用するというものです。団体のシンボルマークを縫い付けた帽子や手袋、マフラーなど、様々なものがそういった目的で利用可能です。一方、バッジはより汎用性の高いアイテムであり、どんな服を身につけている際にもバッジであればその服を介して身につけることができます。
バッジの形状にも様々なものがありますが、小さくて目立つ高級感のあるデザインのものが好まれる傾向にあり、団体章として作成されることがよくあります。一方で、帽子を身につけることが活動時に必要となる団体においては帽章もよく用いられるアイテムとなっています。海軍での使用が最も歴史があるものの一つであり、現在においても頻用されているものの一つです。また、学生帽が制服になっている学校では校章を帽子につけるという方針をとっていることも多く、帽章の手配が行われていることもよくあります。
帽章はバッジとして作られる他にも制服の一環として布地に縫い付けられることもよくあります。しかし、バッジとして制作すると付け外しが可能であるということがメリットであり、そのデザインに意味合いを持たせる際には有用性が高まります。海軍においては階級を示すものとして利用したり、学校においては学年やクラスを示すものとして利用したりすることが可能です。付け外しが可能であるというバッジの特性に着目すると制服があるケースでも有用な使い道が見いだせるでしょう。