団体への所属の証となるバッジのデザイン
会社や学校、その他の団体を一つのまとまりとして団結させるためには共通のものを持ち、各個人がそれに属しているということを示せるようにするということが大切な考え方の一つです。そのためのアイテムとして有用なのがバッジであり、常に各個人が身につけることによって互いに同じ団体に属しているということを示しあうことができます。対外的にも名刺交換などを行わずともどの団体に属しているかということを示すことができるため、その立場を明らかにする際にも役立つアイテムとして重宝されています。
会社や学校の場合には大きなイベントとなるといくつもの会社や学校が同じ会場に集まる場合が多く、その際に社章や校章を身につけていると一目でどの会社や団体に属しているかがわかります。それが周囲の人にとっては重要な情報になるケースもあることから、多くの会社や学校では社章や校章を制作して各個人に身につけるように義務付けています。
社章や校章などのバッジの制作を行う際にはデザインをするということが始めのステップになります。その版下を作成することが製造工程のスタート地点になるため、業者に依頼する際に用意しておかなければなりません。しかし、業者によってその原画に求めることが異なるため、始めに業者に制作依頼を出してから準備を始めた方がより効率的に制作を進めることができます。
バッジのデザインをする上で必要になるのは、それを一目で見てどの団体に属しているかをはっきりとさせるということです。代表となるシンボルマークなどを考案して使用するというのがその基本であり、団体としてのロゴを使用することも可能です。わかりやすさと美しさのバランスを取っていくことが大切であると同時に、団体の一員として活動している際に着るスーツや学生服などの服と合わせた際に適度に目立つものであるということを意識することが大切になるでしょう。その存在を示せるものでなければならないことから、服装と調和してしまって目立たなくなってしまうのも問題であり、逆に目立ちすぎても身につけてもらえなくなってしまうリスクがあるからです。
一方、バッジのデザインを考える上で重要な観点の一つとして、その団体が存続する限りはずっと使用することができるものとするというものがあります。長期にわたって所属する人もいれば短期間しか所属しない人もいるものの、一度所属した人は同じ団体の一員であるという意識を持つことが大切となることが多々あります。そのため、誰もが同じものを持てるように長期的な視野をもってバッジを準備することが必要になるといえるでしょう。