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校章のデザインにこだわって製作したい人におすすめのお店
校章のデザインにこだわって製作したい人におすすめのお店
校章のいろいろ
校章の歴史は、日本教育の歴史でもあります。紋章は、平安時代から続く日本伝統と文化の象徴ですが、校章は明治になって西洋風の社会制度や考え方が日本社会に次々と取り入れられるようになって以降、まず軍隊から始まった団体章に倣う形で、学校へ導入されていったものです。まだまだ女子の社会的立場や社会進出も確立していなかった時代ですから、紋章を使うのは当然ながら男子学生です。校章を含め、紋章をつける意義は、自信と誇りを持ってもらう、団体に所属しているという責任感の確立、協調意識の成長、さらに外部への広告という営業的意味合いなどにあります。
新入生らに入学時、制服と同時にバッジを装着する事を義務づけることで、生徒らを管理しやすくするといった学校側の思惑も存在しているかもしれません。個人情報保護法成立後、個別生徒名を名札で示す形がとりにくくなっている社会事情もあって、バッジのニーズはますます高まっています。バッジの導入は一部の学校であって、必ずしも100パーセント普及しているわけではなく、もっとも一般的に目にするのは、部活など運動部で活用する帽子でしょう。
特に野球帽には、ほとんどの学校が校章をつけています。組ごとに色分けしてみたり、学年ごとにバッジの種類を替えてみたり、あるいは教師側も、立場や部署別にバッジをつけてみたりなど、校内で使い分けしているところも珍しくありません。校章と一口に言っても学校側の方針によって多種多様な使い方がされています。一般的なのはシンプルなデザインですが、強いインパクトを与えるような、デザインに凝ったものを製作しているところもあります。生地を傷めにくいという事で、安全ピンではなくピンバッジを採用している学校も増えています。
ピンバッジのすすめ
学校がバッジを導入するという場合、機能的で経費がかからないのが一番です。実際に装着する側にとっておしゃれ感を堪能できれば、バッジへの愛着も湧こうというものです。実際バッジの種類は素材やデザイン、大きさ、カラーなど、ファッションの一部としてすでに市民権を得ているものですから、多感な年代である小中高生らも卒業まで喜んで装着して欲しいと願います。
従来の安全ピンは扱いやすく、安全性も優れた製品なのですが、特に女性の間で人気となっているタック式ピンやピンバッジまたはクリップ式などを校章として導入する学校も増えています。ピンバッジは俗称で、正式にはピンズというものですが、カラーや大きさを変えるなど、おしゃれなものも増えており、大事な衣服に穴をあけてしまうという事もほとんどありません。今もっとも人気の高いバッジですし、おしゃれ感覚や留める場所を選べるという意味でおすすめです。
タック式とは、いわゆるスカーフ止めやネクタイピンなどに採用されている類のものですから、ネクタイが制服の一部になっている制服にはおすすめです。クリップ式も近頃団体章などで人気となっている形であり、軽量で加工もしやすいのが人気です。紋章の裏側に針がついていて、一カ所差してから金具で押さえるといったものです。分厚い衣類では針が固定しにくい点や、金具をなくしやすい点が難点です。ジーンズでもたまにみかけますが、ねじ式のものや衣服にがっちり固定できるボタン式のものを採用している学校もありますが、はじめから専用の穴が開いているデザインの制服に採用されています。
オリジナルで製作したいなら
固定金具にこだわるかデザインにこだわるか材質にこだわるか、予算と方向性によって校章のイメージはかなり違ってきます。公に活用され、内外的に注目される部分ですので、さすがに缶バッジというわけにはいかないでしょうから、制服のカラーやデザインと調和がとれる形で、最終的にどのようにするのがいいのか決める事になります。地域性を導入するという選択もできますから、織物や陶器など手工芸品製作が盛んなら、郷土性が反映されるデザインにすると、郷土愛を育むのに効果的ですし、専門店によっては郷土文化を反映させたイメージで製作してくれますから、企画提案してみるのもおすすめです。
あるお店では、七宝仕上げで販売をしていました。これこそ世界で2つとないオリジナルデザインの校章ですから、すぐに覚えてもらえるはずです。どのような仕上げにするかでも印象はかなり違ってきますが、あまり派手ではなくオーソドックスにいきたい場合もあるでしょう。一般的にはロゴマークや学校名の省略形を採用されがちですが、フォントを少しアレンジしてみるだけでもおしゃれになります。
または、アンティーク調にアレンジしてみるのも単純に金属板をプレスしただけよりもぐんと引き立ちますし、豪華さがプラスされておしゃれになります。何せ小さなものですからあまりに複雑なデザインでは加工が難しくなります。素人判断ですと、つい必要以上に懲りすぎて現実味を欠いたものになりがちですが、細かく職人と相談しながらじっくりとアイディアを練ってみてください。そう考えていくと、やはり熟練した職人がいる店舗の方が先々安心です。ネットで探してみるといいでしょう。