校章を代表とする学校でのバッジの活用
学校を設立する際には必ずシンボルマークが定められ、その中に学校として追求していく教育目標や教育のあり方などを反映させているのが一般的です。そのシンボルマークを一人一人の学生や教職員が身につけることによって、どういった教育を受けたり実施したりしていくために学校にいるのかということを常に意識させるということは教育を行っていく上で重要な考え方の一つとなります。そのためのツールとして用いられるのがバッジであり、校章として一人一人の学生や教職員に配布するのが典型的となっています。特に学生に対しては着用を義務付けることが多く、それによって常にその学校の生徒であるということを示せるようにしているのが一般的です。
校章としてのバッジは毎年入学してくる学生に配布することになるため、学校の規模に応じて大量製造を依頼することが必要になります。設立の際から既にデザインやサイズ、仕様などが決定していることから、それにしたがって業者に発注を行えば納入してもらうことができるでしょう。以前に発注した経験がある場合には、同じ業者に依頼することによって型を保存していてくれていることが多く、価格の面でも納期の面でも安価に製造を依頼することができます。しかし、そうであったとしてもバッジの製造には多くの工程を要することから一ヶ月近い納期となってしまうことがよくあることには留意が必要です。年度の始めに間に合わせるためには年明けには発注を済ませておくという考え方を持つことが大切です。
一方、学校のシンボルマークをあしらったものだけではなく、学年章などをバッジで制作することも可能です。どの学年のどのクラスに所属しているのかということをバッジで示せるようにすると、教職員がそれぞれの学生に対してどういった対応を取ればよいかが一目瞭然とすることができます。特に学校の規模が大きくてクラス数が多い場合や、中高一貫校のようにより多くの学年の生徒が一堂に会することが多い場合には重宝する道具となるでしょう。数字や記号などの簡単なものであれば比較的単価も安くなることに加え、毎年回収して再利用することもできることから、積極的に導入して使用していくという考えを持つと良い道具の一つです。
この他にも学校において身分を示す道具としても活用できます。中高一貫校のように中学校と高校が同じ場所になっている場合には中学校と高校とで校章の色を分けることも可能であり、バッジのデザイン一つで身分をうまく示していくことができるでしょう。