科章となるバッジのデザインと利用
団体の結束力を高めると共に、その団体に所属したことを生涯にわたって覚えておくためのアイテムとして役に立つのがバッジであり、多くの団体においてシンボルとなるマークを象ったバッジが制作されています。大学においてはその校章がそのシンボルとして最も大きなものとなるものの、より小さな単位である学部や学科、研究施設などの単位でバッジが作成されるのが一般的です。実際に教育活動や研究活動を行う上では大学全体の大きな枠組の中で動くことよりも、より小さな単位である学部や学科の単位での活動の方が意識されることが多いからです。特に学科単位での結束意識が強いことが多いのが典型的であり、科章をバッジとして用意することが比較的よく見られる状況です。
そういった伝統がある大学においては、新たに学科が設置される場合や学科の改編や再編が行われる際には新たに科章をデザインすることになります。新しく大学を設置する際にもそのデザインをしてバッジの制作をすることは必ず考慮される事項となるでしょう。そのデザインをする上では見た目で所属が明らかとなるように工夫をする必要があり、学科を代表とするようなシンボルを象ることが大切になります。文学であればペン、化学であれば分子、地学であれば地球、薬学であれば薬といった代表的なものを抽象化してデザインすることが必要になるでしょう。
バッジの製作を行う企業に依頼すると、そのデザインについても相談にのってくれるサービスが提供されていることが多々あります。十分な予算がある場合にはデザイナーに依頼して個々の科章をデザインしてもらうというアプローチを取ることも可能ですが、基本的なデザインを決めることができた際には実際の製作現場にいるスタッフに相談して作りやすくて美しいデザインのものを提案してもらえるように相談するのが得策となります。そうすることによってオーダーを円滑に行っていくことができるからであり、オーダーに際して余計な手間をかけることなく納品に至ることができるからです。
オーダーをする際にはその配布の範囲を考えておくことも大切です。教職員のみに配布するという考え方もあれば、学生まで全てに配布するという考え方もあります。また、卒業生に渡すことによって同窓会への参加章として用いるというアプローチも考えられるでしょう。それに応じて必要なオーダー数が変化するため、どういった形で利用していくかをよく考慮することが大切になります。