職業別によるバッジの違い
バッジとは、その職業、会社、団体、学校等を代表するシンボルであり、ブローチやカフス、ペンダントとして身につけるアクセサリーでもあります。制服と同様にバッジをつけることで、その職業、会社、団体等の代表としての自覚、誇り、責任を負う証となる為、そのデザインは職業によって様々です。学校であれば校章を更にシンボライズしていますので、校章の形によって形状がかなり異なって来ます。山の近くにある学校で、山をシンボルにした場合は三角が基調となりますし、カエデが多い場所であればカエデが基調となったりします。校章の場合は、他の分野と異なり、角張ったものが多く見受けられるのは、自然を基調にしたもの以外に、質実剛健など志を基調とする為に、しっかりとした真面目な校風を表現しているからです。そして学校の中でもクラブ活動での部員証となると、更に特徴的になってきます。野球部では野球とバット、吹奏楽部では、各種楽器を基調としてバッジにしたりするからです。職業では、会社のシンボルマークと職業のシンボルマークを組み合わせたり、社員証として作成したりしますが、いずれも自分の仕事に自信と誇りを持ち、自慢できるような形にするのが基本です。中には愛らしい、人から愛されやすい形状にする場合もあるでしょう。団体であっても当然、職業、会社と同じ意図はありますが、比較的丸や楕円形のような柔らかい形状が採用されやすい傾向にあります。又世界的に活躍する団体であれば地球儀が基調となったり、国際的な交流になると日本と交流国との国旗がバッジに反映されたりします。一口にバッジと言っても、このように様々な目的で使用され、その所属、志などを表現しており、その形状によって何を示したいのかが異なって来ますので、今まであまり気にしていなかった方も、是非注意して見てみてください。言葉で説明されるよりも、その中に込められているデザインやどのような材質か、ブローチにしているのか、カフスにしているのか、ペンダントにしているのかで、前面に出したいのか、密やかに主張したいのか、懐にしまいながらも持っておきたいのか等、その所属団体の様々な心持ちまで表現されているものです。バッジ自体は小さいものですが、実はその小さい形状の中にこそ、大きな主張が隠されています。そして様々な場面で心の支えとなってくれたりするものでもありますので、その人がどのように扱っているかで、人となりを見る指標ともなり得ます。